口腔外科

口腔外科とは、お口の中やあご、お顔などに現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。よく知られている歯科手術のひとつに親知らずの抜歯があります。

親知らずとは、一番奥に生えてくる歯のことですが、生えてこない人や、上下左右の4本全部に生えてくるわけではないという人もいます。親知らずが生えてきた場合、正常な向きで生えるための場所がなかったり、もともとの生える向きが正しくなかったりすると、歯磨きがしづらく汚れが溜まりやすくなってしまうことや、生える方向によっては他の歯に悪影響を与えるため抜歯を行う場合があります。正常に生えて、他の歯と同じように機能している場合は無理に抜く必要はありません。

親知らずだけではなく、むし歯や歯周病で抜歯をしなければならないこともあります。
ですが、できるだけ自分の歯を残したい気持ちもとてもよく分かります。
当院では、可能な限りご自身の歯を残す治療ができるよう心がけており、どうしても必要な場合には抜歯についてのご案内やご説明をします。

抜歯の手術が必要な場合、ただ悪い歯を抜けば良い、というわけではありません。
その歯が周りの歯に与えている影響や、他に治療が必要な箇所が無いかなど、十分に検査を行ってからの手術となります。
当院ではCTを用いて撮影を行い、その画像を診療台で患者様に見ていただきながら治療の流れをご説明します。必要に応じて病院の口腔外科への紹介もいたします。

患者様と十分に相談をしながら治療を行いますので、「抜かれるだろうな、いやだな」とそのままにせず、まずはご相談ください。放置してしまうことが、歯にとって、未来の健康にとって何よりも良くないことなのです。